手続きのハードルを乗り越える可能性を独断で表現
更新日:5月10日
前回のブログで手続の工程をお伝えしましたが、各工程を乗り越えていく可能性を勝手に表現させていただきます。
0%(可能性低い。厳しい。)
⇒
50%(半数が乗り越える)
⇒
100%(可能性が高い。容易。)
(1)住宅省エネルギー性能証明書を調べるかどうか
1%
(2)問い合わせをするどうか
5%
(3)初回の問い合わせ後対応する
60%
(4)必要な書類を取り揃える
50%
(5)計算の結果基準をクリア
90%
(6)証明書の発行を依頼
90%
⇒晴れて証明書の入手
■解説■
(1)と(2)は想像上のイメージで表現しています。
(1)は、そもそも「住宅省エネルギー性能証明書」に気づくかどうか。
住宅取得者の1%くらいしか「省エネ基準を満たすかもしれない」として調べる人がいないと予測します。
これには、注文住宅や建設住宅性能評価書付き住宅などで、要望として省エネの条件が盛り込まれていたり、省エネの要件を満たしている住宅を購入する方を除きます。
(2)は、果たして「住宅省エネルギー性能証明書」の発行を希望して問い合わせをするかどうか。当サイトに限らず、勇気をもって問い合わせをしようという方が僅かしかいないとの予想です。
おそらく、ほとんどの方はよくわからないというだけで諦めているのではないでしょうか。
(3)については、当初の情報提供をもとに、証明書取得可能性の判断をさせていただきますが、それですぐに諦めるケースと、いろいろと必要書類を集めなくてはいけないので、面倒だからやめてしまうケースの2つが考えられます。
(4)は、書類を揃えようとしたけど、うまく集められないというケースです。
よくあるのが、断熱材の種類と厚みがわからないというもの。
(5)計算過程まで進む(計算に必要な書類が整う)と、かなりの高い割合で省エネ基準を確保しています。
(6)計算結果が出たのに、証明書の発行依頼が無いということがあります。これらは、宅建業者様からのご依頼の場合で、成約しなかったとか、買主にうまく伝えられなかったという状況が想像されます。
全体を総括すると、最初に問い合わせをするところが、キモであるように感じます。
問い合わせをしないことには始まらず、あとは粘り強く資料収集をすれば、ゴールが見えてきます。
それでも、ご自身で必要な情報を集めるというのは、結構なハードルでしょう。建築の素人が、「かなばかり図」って何だとか考えながら、仲介会社や管理会社と交渉するのは容易ではありません。
乗り越えた皆さまたいへんご苦労様でした。
集めると、意外にあっけなく省エネ基準をクリアすることが多いです。
努力に対して、結果がサラッとしていて物足りないかも知れません。
あまりに省エネからかけ離れていれば、もしかしたらとも思わないのでしょうが、意外と省エネ住宅のハードルは高くないです。
下記の目安となる条件を確認し、ぜひご検討ください。
マンション:
[窓]ペアガラスもしくは内窓必須
[給湯]電気温水器はNG(エコキュートはOK)
[断熱]無断熱NG
[配置]中住戸以外も十分可能性あり
戸建:
[構造]木造に限る
[窓]ペアガラス必須
[断熱]壁・屋根断熱厚み100mm程度必須
※地域区分6(主に太平洋ベルトあたり)の場合です。
番外編:
マンションで既に計算済み住戸がある場合、ほぼ間取図だけで、計算ができることが多いです。
過去の発行済マンションもご確認ください。
なお、気軽に声をかけていただきたいものの、努力せずして、証明書を得られるケースは非常に少ないという覚悟を持っていただくことをお願いいたします。
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