top of page


その修繕、本当に今やる?――長期修繕計画に潜む思考停止のワナ
1. 長期修繕計画の本来の目的とは マンションの適切な管理において、長期修繕計画は不可欠とされています。これは、将来必要となる修繕工事を見越して資金を積み立てる「予算計画」の役割を担うものです。この計画がなければ、修繕積立金の根拠が不明確となり、適切な資金計画が立てられず、いざという時に修繕ができないという事態に陥ります。 新築マンションでは、ディベロッパーが初期の長期修繕計画を作成し、その後は系列の管理会社が主導して大規模修繕まで進めていくことが一般的です。しかし、初期設定された修繕積立金は購入時の負担感を軽くするために低く設定されており、段階的に増額する「段階積立方式」が採用されることが多く、将来的な資金不足が内在しています。 そのため、管理組合が主体となって、計画内容の見直しと積立金の水準調整を行っていく必要があります。ここまでは理にかなっていますが、問題は「その後」にあります。 2. 計画が「絶対の指針」になるという錯覚 管理組合が策定した長期修繕計画は、本来は将来の支出見通しを立てるための予算上の枠組みにすぎません。ところが、これがいつ
2025年5月21日読了時間: 5分
